1)会長の時間
2)幹事報告
3) 委員会報告
4) 卓話 川上 敦会員
「アベノミクスの行方」
1.世界経済の動向
1)概観:
全体には、緩やかな成長+緩やかなインフレの状況となっている。
2)各国経済の動向:
日本経済は完全には回復していないが、景況判断指数は小泉政権レベルまで戻ってきた。物価上昇効果もでている。
3)金融の動向:
世界の金融資産は、GDP規模の350%に達し、未曾有の金余りで、アンバランスな状況。日銀の資産はGDP比35%と膨らみすぎ、悪い円安となる可能性もある。
2.米国発のエネルギー革命
米国は中期的に良いと思う。シェールガス&オイルのエネルギー革命で、米国は5年以内にサウジアラビア以上の資源国になる。中東原油の輸出先は、今後、中国とインドが伸び、欧米は減少する。特に米国は輸入の必要がなくなり、中東の地政学的重要性は低下する。エネルギー革命で米国産業の競争力も上がってくる。
3.アベノミクス
アベノミクスの内容は、今のところ金融緩和がメイン。要は不必要な円高を止め、デフレマインドを変えること。財政政策は20.2兆円。構造改革は、財政バランスを取る、税制・社会保障の見直し、規制緩和・税制改革、国家保有財産の活用、研究開発促進等により日本の競争力回復につなげること。守旧勢力の障壁を乗り越えられるかが重要だが、なかなか難しい。このアベノミクスが失敗すると、日本が三流債務国化してしまう。
4.その他
プライマリーバランスの黒字化はすぐには無理。社会保障コストが急カーブで上がる。安倍首相も2020年を目標にする発言をしている。
経済学者の上げ潮派は、成長に伴う税収アップに期待しすぎだと思う。社会コストを切り、支出をコントロールできないと将来の選択肢はインフレしかなくなる。今後は雇用も設備投資も大きく増えない時代。悲観論者の気持ちは理解できる。
厚生年金基金は深刻な状況。制度廃止が急に決まり、ある日突然年金給付が減り、受給者が騒ぐ問題になる可能性も。基金の自主的解散も訴訟リスクがあり根が深い。
株価は米国が良いので、日経平均についても強気。15,000円から更なる上昇も難しくない。勿論、アベノミクスの成功と円安の定着が大前提だが、来年までは効くと思う。但し、新興ヘッジファンドのせいで、相場のブレが大きく、質が悪くなっているので注意。
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次回:第3例会 :8月15日(木)
休会
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第4例会 :8月22日(木)18:00
納涼同伴例会
逗子 「逗子開成 海洋センター」
1)会長の時間
2)幹事報告
3) 誕生日・結婚祝記念日のお祝い
4) 委員会報告
5)親睦会