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第3例会 :11月21日(木)18:30 逗子 「葉山 海狼」


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相模大野ロータリークラブと合同例会

  1)会長の時間
  2)幹事報告
  3) 委員会報告
  4) 青木 盛久 氏 (元ペルー特命全権大使)
   「その時 大使は」

「ペルー大使館人質事件―その時わたしは」
危機に直面した時こそ「楽観主義」が大切

あの事件は、レセプションを開催している最中に起こりました。その時の武装勢力は隣家の塀を爆破して侵入してきましたが、大使館の庭には1,000人近くの招待客で溢れておりました。
その後、国際赤十字の代表の仲介により、大使館の臨時使用人、ご年配の方、ご婦人方は解放されることになり、人質は450人になりました。
武装勢力は私の妻は人質として残すつもりだったようですが、咄嗟の判断で武装勢力に気づかれることなく解放されました。
そして、国際赤十字の斡旋で妻から届いたいくつかの手紙で日本政府・ペルー政府がこの事態を非常に重視し、慎重な対応をとる姿勢であることを読み取ることが出来ました。
私は交渉が長期戦になることを確信し、残された数多くの人質の士気を何とか維持しながら、極限の環境の中でも元気に生きていくことを考えました。それぞれの部屋で拘束されている人質達が、困難な状況の中でも生活のリズムを確立するための基本的なルールをつくってくれました。
126日間に及ぶ拘留生活のなかで、人質間そして武装勢力との間でも様々な交流が生まれました。
毎朝の掃除や水の運搬を始め、スペイン語・フランス語・日本語などの語学教室を開催したり武装勢力も参加してのラジオ体操も毎日行いました。妻が飽きないように工夫を凝らしたお弁当の差し入れも、たいへん励みになりました。
この事件でつくづく感じましたのは、危機の防止と危機管理は違うということです。危機の予防についてはありとあらゆる状態を想定してマニュアルを作ることが出来ますが、それでも危機は発生します。
危機管理とは、想定外の事態が起こった時、何をするべきか、ということです。起きてしまったときに大切なことは、一日一日を、希望を持って生きていくための「楽観主義」だと思います。私自身、危機が発生したときにパニックに陥らなかったのが良かったですし、妻のバックアップにも本当に助けられました。今では日本一の「尊妻家」「敬妻家」を自負しております。

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ー 次回例会 -

第4例会 :11月28日(木)12:30
      逗子 「カンティーナ」
                 
  1)会長の時間
  2)幹事報告
  3) 委員会報告
  4) 徳永 淳二会員
  「音楽で繋がる心、繋がるアジアの未来」