更新履歴
ホーム  >  第2例会 :3月13日(木)12:30 逗子 「カンティーナ」
更新履歴

第2例会 :3月13日(木)12:30 逗子 「カンティーナ」


1396592174_1.jpg1396592174_2.jpg1396592174_3.jpg

      1)会長の時間
  2)幹事報告
  3) 委員会報告
  4) 卓話 服部城太郎会員
   「ロシア生活と登山について」

1.ソ連邦崩壊とロシア

1991年のソ連邦崩壊によって15カ国が"独立"、東欧諸国がEUへト加盟した。ロシアはソ連崩壊以後、確実にその影響圏を縮小させられている。ロシアは、ソ連邦面積の77%、人口51%を占め、核兵器、主要な産業インフラもロシアに継承された。即ち、ロシアは名実共にソ連邦の継承者でエネルギーの供給や産業連関において他共和国への支援も継続している。旧ソ連邦の各国は、エネルギー供給と産業連関から、ソ連を継承したロシアとの関係を重視せざるを得ない。一方、EUの東方拡大戦略は強烈で、欧州部やコーカサス地域の国には相当な遠心力が働いている。

2. ロシア vs 欧米+αのパワーゲーム

ロシアのトラウマとプーチンへの信頼(90年代の悪夢とその反動)
ソ連邦崩壊後、1990年代のロシアはまさにカオス状態だった。マフィアが幅をきかせ、警察は汚職にまみれマフィアに従う者も多かった。その状況を建て直したのがプーチン大統領で、折からの原油価格高騰という幸運も味方し、再びロシアに安定をもたらした。
プーチン大統領はソチ冬季オリンピックで、テロの標的となりながら成功裏にオリンピックを開催した。東西分裂の象徴となった1980年のモスクワオリンピックに対して成功したオリンピック主催国として国際的な地位を確立したかったが、G8首脳の相次ぐ出席取りやめで、その栄光も半減してしまった。

3.ウクライナ問題

ウクライナはエネルギーと産業
連関の観点からロシアに大きく依存しており、東部のロシア人ディアスポラと親ロシア派がいる一方で、西部を中心として根強い親EU派と政権の綱引きを続けてきた。クリミア半島はもともとロシアの領土であり、軍事戦略上極めて重要な黒海艦隊の基地があるため、ロシアはどんなことをしても実効支配を緩めることはないと思う。
現在のキエフ暫定政権は、欧米IMFの指導下で国家運営を行うだろうが、緊縮財政の強化により、国民生活が困窮し、経済問題から国
民の不満が高まることが予想される。このような不安定な状況を脱却して、経済発展をするためには、ウクライナ東部・西部の挙国一致体制
と、ロシア・EUの双方の協力が不可欠である。
その道筋がつくまでには相当の時間と混乱を越える必要があるだろう。 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー 次回例会 -

第3例会 :3月20日(木)18:30
       逗子 「カンティーナ」
              
  1)会長の時間
  2)幹事報告
  3) 委員会報告
  4) 卓話 谷川 陽子氏(㈱サンライズ)
      「日本女性エグゼクティブ協会」