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10月9日 第2例会


「日本経済の現状と見通し」

北 島  崇 史 氏

(野村證券鎌倉支店長・鎌倉RC会員)

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 昨年7月に鎌倉支店長となり、鎌倉ロータリークラブに入会しました。まだ37才の若造で最年少の支店長、鎌倉ロータリークラブでも最年少で使い走りです。今回は初めてのメイクアップ、初めての卓話となります。

年末の日経平均株価についての野村證券アナリストの見通しは、年初から変っておらず、17,000~18,000円と見ています。先日の金融シンポジウムでは弊社社長が2020年には25,000円になると予測しました。 日本では“貯蓄から投資へ”の政策があります。株式等リスク資産の割合は、米国で54%、欧州で30%、日本は15~16%ですが、1980年代後半のバブル期の日本では30%を超えていました。デフレ時代は物の値段が下がるため現金保有が正しく、バブル崩壊後に日本のリスク資産割合が下がったのは非常に合理的だったと言えます。

少額投資非課税制度、NISAは9月末時点で780万口座開設されており、だいぶ進んでいる印象です。単純計算で7.8兆円の枠ができていますが、実際に使われているのは2割ほどで6兆円の枠が残っています。制度のお手本である英国でも、枠を残すのはもったいないとして年末に買いが入ったので、年末にかけて、それなりのインパクトがあるでしょう。 野村証券金融研究所によると、日本の人口は20世紀に人口が3倍になり、21世紀に1/3になる計算です。逗子の人口も2040年に現在から2割減り、鎌倉は15%減少。箱根、真鶴や松田に至っては、人口が半分以下になると予測されています。

突然入った予想外の収入は、自分で稼いだ金よりも雑に使ってしまう傾向(“心の会計エラー”)があります。普段はコツコツ型でも、突然入った遺産やギャンブルで勝ったお金は、パーっと使ってしまうことが多い。人間は合理的な経済行動がとれない例です。ぜひ気をつけてください。